常勤看護師の働き方

正社員として働く看護師のことを、一般的に常勤看護師といいます。正規雇用なので雇用に一定の期間がなく、長期にわたる活躍が可能です。
住宅手当や通勤手当、家族手当、役職手当といった各種手当が充実しており、退職金、社会保険完備、昇給などの待遇も豊富です。また、借り上げ社宅に入居できたり、職場内託児所を利用できたり、手厚い福利厚生が用意されていることもあります。
そのほか、スキルアップにつながる研修も充実していることが多いようです。能力に応じて責任ある仕事や役職を任せてもらえることもあり、看護師としてのキャリアアップが目指せます。

常勤看護師として働く場合、基本的に日勤と夜勤を組み合わせたシフトが組まれます。勤務体制は、日勤と夜勤の2シフトで回す2交替制と、日勤・準夜勤・夜勤の3シフトで回す3交替制の2つがあります。
2交替制の場合、夜勤明けの翌日は休みであることが多いです。そのため、夜勤明けから翌日まで、ゆっくり休むことができます。夜勤回数は月に4回から6回ほどで、夜勤手当をしっかりと獲得できる点も魅力です。
デメリットとしては、2交替制は拘束時間が長く、心身への負担が大きいことが挙げられます。
3交替制では、夜間の勤務時間が2交代制に比べて短いため、長時間の拘束による肉体的・精神的負担を軽減できます。ただ、働き方が3パターンになるため、生活のリズムが安定しにくいといったデメリットもあります。
病院の中には、2交替制と3交替制両方を導入しているところもあります。また、シフトが組みにくいことを理由に、3交替制から2交替制に切り替えている病院も増えています。